履修証明プログラム「大学マネジメント人材養成」

 大学経営をめぐる諸環境の変化、とりわけ18歳人口の減少や教育研究のグローバル化、知識基盤社会の到来などにより、ガバナンスやマネジメントの強化を通じた大学改革の進展が強く求められております。そのためには、組織・制度面での改革に加えて、大学改革を担う人材の養成が不可欠です。とりわけ、高度化する大学マネジメントを担う役員・職員と、質の高い高等教育政策の企画立案を担うスタッフへの期待がますます大きくなっております。
このような要請に応えるため筑波大学では、文部科学省「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に採択されたことを受けて、2009年度より履修証明プログラム「大学マネジメント人材養成」を開設しています。2023年9月までに、163名の修了者に対して筑波大学長名の履修証明書が授与されました。近年は企業等から大学職員への転職者や教員が受講するケースも増えており、所属大学の規模や歴史、学問分野、あるいは職位や所属部署などを含めて多様性の高い学修環境のもとで、19名の大学職員が現在学んでいます(2023年度秋季)。
このプログラムは主として平日の夜間、土曜日に開講され、オンラインでのライブ配信も行われますので、遠隔地から受講いただくことが可能です。これからの大学マネジメントおよび高等教育政策の企画立案を担う人材に必要とされる、体系的・実践的な知識やスキルなどを身につけたいと考えておられる方々のご参加をお待ちしております。

 


【募集について】

2024年度春季の募集についてはこちらを御覧ください。


【プログラムの概要】

プログラムは、大学マネジメントおよび高等教育政策の企画立案と実施を担う人材に必要とされる体系的・実践的な知識やスキルを提供するための、4つのモジュールから構成されています。

1.大学マネジメントセミナー
大学マネジメントを取り巻く先端的な動向や優れた実践事例(グッド・プラクティス)などについて、当事者から直接に学ぶ。
2.大学マネジメント講義
理論と方法に基づいた実践的な知識やスキルについて、幅広く体系的に学ぶ。
3.大学マネジメントフィールド調査
先端的なマネジメントを通じて実績をあげている大学等を訪問し、インテンシブなフィールド調査を行う。
4.大学マネジメント研究
グループワークを通じて、第1に、現在担当している職務(あるいは勤務する組織)が直面している問題状況について理解を深め、具体的なデータ収集などを通じて客観的レポートの作成を行う。このレポートを踏まえ、第2に、問題状況の解決に向けて、関連領域の専門家等からのアドバイスを得て、具体的なプロジェクトを構想し提案書の作成を行う。

5月から開始される春季プログラムと10月から開始される秋季プログラムの2学期制となっており、標準的には、連続する3年間のうちに春季および秋季プログラムをそれぞれ履修していただきます。

必修を含む120時間以上を履修し履修認定を受けた者に対して、筑波大学長名の履修証明書が授与されます。


【履修証明制度とは】

履修証明制度とは、大学が、特別に編成する課程を修了した者に対して修了の事実を証する証明書を授与する新しい制度です。社会人からの多様なニーズに応じた体系的な教育および学習機会の提供を促進するための制度であり、平成19年度の学校教育法改正により新たに創設されました。


筑波大学履修証明プログラム
大学マネジメント人材養成

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