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学術院総合戦略本部人間総合科学部会

未来を牽引する社会変革の担い手を育成するために
「高度学際型教育」の展開を目指して

学術院総合戦略本部は、社会との連携を基盤として、学位プログラムを横断し俯瞰的かつ客観的分析に基づき大学院を戦略的に運営するために令和6(2024)年に組織されました。社会変革の担い手を育成するための専門分野を超えた「高度学際型教育」の浸透を目指しています。

人間総合科学部会においては、主に「マネジメント」「アライアンス」「デザイン」の3つの機能を持つチームを作り、学術院内の教員をメンバーとしています。具体的には、教育組織・学位プログラムの具体的な改革プランの策定と実行を牽引する役割を担います。「マネジメント」「アライアンス」「デザイン」の各機能は、教育組織・学位プログラムに密着し、それぞれの強み・特色、課題や相互の関連性を熟知した上で、社会との連携を深めることに重点を置いた活動を行います。

総合戦略本部の理念とビジョン

理念

戦略的な大学院運営による新たな高等教育(高度学際型教育)の実現

ビジョン

大学院生の研究力を分析・可視化し発信し(マネジメント)
大学院生と社会とのエンゲージメントを深め(アライアンス)
社会とともに未来を創る大学院教育をデザインする(デザイン)

  • マネジメント学修・研究成果の評価とフィードバック

・学修者の視点に寄り添う学修マネジメント:大学院生研究DB(データベース)を活用した研究力の分析・可視化と共有、大学院生CV(Curriculum Vitae)の魅力化
・学際研究を促すFD/SDマネジメント:教職員の能力向上、改善活動(SDGs:4,5,6)
・透明性のある情報マネジメント:学修成果・教学に関わる取組状況の公表と世界標準への挑戦

  • アライアンス産学官連携の推進と戦略的広報

・多様なステークホルダーとの連携:SDGsやSociety5.0、D&Iの理念を踏まえた産学官の連携を推進
・多様な未来を描くキャリア開発:産業界等からの教員招聘や博士インターンシップなど大学院教育と社会の循環を構築
・多様な学生獲得に向けた世界と地域への戦略的広報:ICTとリアルを組み合わせた世界と地域の双方への展開

  • デザイン:学位プログラムの充実・統廃合・創出

・攻めの情報獲得・国際連携:国内外の大学(THE(Times Higher Education)上位100他)の教育研究体制に関する情報収集・分析、国際連携強化
・革新的なカリキュラム開発:社会連携・学際連携・国際連携を基盤とした大学院教育のデザイン
・拡張的な体制整備:DXの戦略的拡充による教育の高度化

●リサーチエンジニア(高度専門職人材):俯瞰的かつ客観的な現状分析のためのデータ解析・デジタル技術・データ活用に関わる専門的な業務を担当します。主に大学院生の研究活動や修了後の状況等に関する大規模データ解析や教育DXの戦略的拡充の技術支援などを行います。

学術院総合戦略本部 人間総合科学部会 組織図

チームメンバー

統括 新井 哲明 学術院長(研究群長)医学
マネジメントチームリーダー 小林 麻己人教授(医学医療系)フロンティア医科学、医学
アライアンスチームリーダー 山本 早里 教授(芸術系)デザイン学
デザインチームリーダー 佐島 毅(人間系)障害科学

●リサーチエンジニア(高度専門職人材):俯瞰的かつ客観的な現状分析のためのデータ解析・デジタル技術・データ活用に関わる専門的な業務を担当します。主に大学院生の研究活動や修了後の状況等に関する大規模データ解析や教育DXの戦略的拡充の技術支援などを行います。

活動概要 2023年度

マネジメントチーム

2023年度は以下の4点を行いました。
1.researchmap(JST)を活用した大学院生研究データベースの試験的導入
2.内示概算に即した新規活動の創案
3.学術院共通専門基盤科目の修正導入(オンデマンド化の推進、英語科目の増設等)
4.コンピテンス・達成度評価の修正導入

1.はチームビジョン「大学院生の研究力を分析・可視化し発信する」に沿った新しい試みです。博士課程1年次(前期・後期)を対象に、2023年9月よりresearchmap入力を促し、2023年12月時点で110名の登録(43%)を得ました。さらに、researchmapの研究データベースを分析するプロトタイプシステム(T-GRID:筑波大学大学院生研究(者)情報データベース)を構築。このシステムは、researchmapのデータベースを抽出、学内データベースへ組み入れ、かつ分析・出力するシステムであり、今後も分析・出力が高度化するポテンシャルを備えています。
2.は1に連動して、researchmap登録院生を対象に事後アンケートを実施分析しました。回答者からは、researchmapに望むこととして「研究者間の交流促進」「海外からの参照可能化」が示され、今後の運用の質的向上の方向性を見出すことができました。
3.は、各学位プログラムリーダーや担当教員との調整の結果、2024年度の学術院共通専門基盤科目は全32科目(新規・入れ替え5科目)を設定しました。また、オンライン実施科目を中心にNTへの変更対応を依頼し、調整を進めています。留学生の受講を念頭に計画されている英語科目は全7科目です。
4.は、各学位プログラムへの達成度評価に関する調査により現状と課題が浮き彫りとなりました。評価の回収方法、未提出者へのアプローチに対し、どのような仕組みづくりをすべきか検討が必要です。

アライアンスチーム

大学院生と社会とのエンゲージメントを深めることを目的に、に下記3点をチームミッションに掲げ活動しました
1.大学院や、企業・自治体等との連携等、学術院と社会との連携強化に関する方策の検討
2.院における国際化・学際性の向上に向けたダイバーシティに関する調査
3.社会人入学に関する調査
人間総合科学学術院全学位プログラム・専攻に対し、産学連携、連携大学院、インターン、定員充足と多分野ダイバーシティ、内部進学率に関するアンケート調査を実施しました。その結果を学術院第3回FDプログラムにて「受験生・入学者の多様性および産学連携、就職の充実などに関するアンケート結果報告」として報告しました。そのほか、内部進学率データ(非公開)の分析等を実施しました。

デザインチーム 

マネジメントチームによる大学院生の研究力可視化、アライアンスチームとの情報共有を通した戦略的デザインの検討・戦略的情報発信に関して、各チームの実施にあたり総合的俯瞰的な観点から取りまとめを担っています。本年度は主に学術院内の学位プログラム・専攻への意見聴取、ヒアリングを行いました。その結果をFDにおいて公表、FD参加者からの意見を聴取しました。

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