人間総合科学学術院の大学院生は、所属する学位プログラム・専攻が提供する高度な専門科目に加えて、専門や領域の枠を超えた科目を履修できます。その一つが、学位プログラム・専攻の枠を超えて学べる「人間総合科学学術院 学術院共通専門基盤科目」、もう一つが、学術院を横断して学べる「大学院共通科目」です。これらの科目を履修することで、専門的な知識や技術を習得するだけでなく、広い視野をもち、柔軟な思考力を養うことができます。その結果、バランスの取れた総合的な能力である「人間力」を身につけることができます。
人間総合科学学術院 学術院共通専門基盤科目
人間総合科学学術院には、人間関連、体育関連、芸術関連、学際関連、医学関連、情報関連など、さまざまな分野の教員が集まっています。「人間総合科学学術院 学術院共通専門基盤科目」は、これらの各分野の最先端の話題を、その分野の第一線で活躍する教員が、専門外の人にも分かりやすく魅力的に伝えることを目的とした授業です。2025年度現在、全36科目が開講されており、どの分野の大学院生にとっても有益な科目(例:「研究のビジュアルデザイン」「人間総合科学博士キャリアデザイン論」「情報学研究の最前線」)、ワークショップ形式で学べる科目(例:「人間総合科学基礎論」「学校教育課題実地研究」「大学を開くデザインプロデュースA」)、ヒトに関わるユニークな科目(例:「こころの神経科学」「Olympic and Paralympic History」「世界遺産を科学する」)、英語で開講される科目(例:「Theory of International Education」「TED MED: Scientific English」「レギュラトリーサイエンス」)など、多彩なラインナップが揃っています。また、授業形式も対面・オンライン・オンデマンドと多様で、大学院生は自身のニーズに応じて科目を選択できます。
「人間総合科学学術院 学術院共通専門基盤科目」は、「人間総合科学学術院コンピテンス」に対応した科目であり、特に自身の専門に隣接する分野の知識や技術を修得できる点で有益です。下記に、科目一覧を掲載します。
人間総合科学基礎論 |
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人間総合科学学術院の各学位プログラムの学生が、持ち回りで、各自の研究テーマや学位プログラムの学問領域の特徴をプレゼンし、履修者全員で議論することにより、自身の専門とは異なる分野の研究に関する基礎知識、研究手法、物の見方、考え方を学ぶ。この演習を通して、分野融合的視点を身につけることにより、人間に関する総合的理解を深め、探究心に磨きをかける。各学位Pの後期課程学生が、プレゼン指導やディスカッションのファシリテーターの役割を担うTFとして参画する。 |
担当教員:新井 哲明 |
人間総合科学博士キャリアデザイン論 |
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人間総合科学学術院博士後期課程修了後のキャリア構築を学生自ら考え開拓するために、アカデミックポストに限らない幅広いキャリアについて学び、キャリアデザインの視点や方法を学ぶ。 |
担当教員:岩田 祐佳梨 |
教育学理論研究 |
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教育学研究を展開する上で、関連する学問分野の理論的な基礎を学ぶ。「教育」に関わるテーマを研究するのは教育学だけでなく、関連領域として様々な学問分野においてもテーマとなりえる。そのため、様々な学問分野における基礎的な理論や方法について学ぶことで、教育学研究を進めるための視野を広げ、複眼的な視点から教育学を研究する素養を身に付ける。具体的には、教育をテーマにした以下の学問分野における研究から教育学への知見を導く。教育学と思想・哲学/歴史学/外国研究/地方行政学/政治学/社会学/経営学/法律学/文化人類学/福祉学の各学問分野が検討される。 |
担当教員:濱田 博文, 上田 孝典, 藤井 穂高, 平井 悠介, タスタンベコワ クアニシ, 京免 徹雄, 德永 智子, 田中 正弘, 藤田 晃之 |
次世代教育開発研究 |
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次世代教育開発をテーマに、最新の教育時事の理論的検討やディスカッションを行う。本学が定める汎用コンピテンスである「知の活用力」「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」「チームワーク力」「国際性」、及び、教育学(前期)学位プログラムの専門コンピテンスである「教育課題発見能力」「教育内容探究能力」「教育学的分析能力」「教育課題解決能力」の基礎を培うことを目標とする。具体的には、『Society 5.0 に向けた人材育成』に関わる理論や国内外の実践事例等を中心に広範に調査し、学校教育、キャリア教育、教育工学など多様な視点から分析的・総合的な検討を受講者間の議論を通して行う。 |
担当教員:山本 容子, 遠藤 優介, 勝田 光, 長田 友紀, 朝倉 雅史, 小松 孝太郎, 國分 麻里, 清水 美憲, 藤田 晃之, 石﨑 和宏, 宮崎 明世, 唐木 清志, 田中 マリア |
Theory of International Education |
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国際教育に関する諸問題を多角的な視点から理解し、またその論点について十分な知識をもとに論じることができるようになることを目標とする。授業では、国際教育に関する諸問題について、国際理解教育、国際バカロレア(IB)とその教授法、外国につながる高校生への支援などを事例として考察し、国際教育及び教育の国際化をめぐる今日的な動向及びその論点について理解を深める。英語によって授業を行う。 |
担当教員:菊地 かおり, Carol Inugai-Dixon, 梅津 静子 |
心理統計学特講 |
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本授業では、受講者が量的研究を⾏う際に、リサーチクエスチョンの設定、研究計画の⽴案、これに基づくデータの収集や分析、結論の導出といった手続きを適切に行えるようになることを目指し、教科書に沿って授業を行う。 |
担当教員:藤田 和也, 山口 一大 |
学校教育課題実地研究 |
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学校を訪問し、学校の教育活動について総合的に体験することを通して、教育実践上の課題に対するより効果的な思考法と対応力について考えるとともに、課題の解決策について立案したり、実際に立案したことを実行したりする。 |
担当教員:唐木 清志 |
武道学 |
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武道は日本の歴史の中で育まれてきた固有の運動文化であり、日本文化のアイデンティティーを自覚するには必須の学習課題である。本授業では、特に刀剣思想を題材とし、東アジアを視野に入れつつ日本精神史としての武道を学ぶ。 |
担当教員:酒井 利信 |
健康増進学特講 |
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加齢に伴う生活機能の変化と健康との関連に基づき、健康増進(サクセスフルエイジング)に必要なトレーニング法、生活実践法などについて講義する。一般健常者、高齢者、有疾患者に対する運動処方についても講義する。学習目標は、中年期から高齢期までのヘルスプロモーションのあり方および加齢にともなう体力(生活機能)の低下と健康との関連について理解することである。特に、サクセスフルエイジング、元気長寿のための運動プログラム、中年期における体重管理の意義、健康におよぼす運動習慣化の効果、保健指導の問題点と健康支援の重要性、統計データから読み解く高齢者問題、生活機能、身体機能と介護予防の関係、認知機能と介護予防の関係、心理社会機能と介護予防の関係について学ぶ。 |
担当教員:大藏 倫博 |
Olympic and Paralympic History (オリンピック・パラリンピック史) |
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オリンピック競技会、パラリンピック競技会の歴史について、その始まりと発展過程について今日的課題とともに学ぶ。授業計画は次のとおり。 (1)古代オリンピックの起源と展開について、(2)ネメア競技祭の復興と展開について、(3)イギリスと近代ギリシャにおける古代オリンピック復興、(4)近代オリンピックの展開、(5)日本におけるオリンピック競技会の歴史、(6)ストークマンデビル競技会の創設、(7)パラリンピック競技会の創設と発展、(8)日本におけるパラリンピック競技会の歴史、(9)筑波大学とオリンピックの歴史。 |
担当教員:大林 太朗, 澤江 幸則 |
コーチング学分野研究方法論 |
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コーチング学の様々な研究方法に関して方法別に学ぶ。コーチングを学問として捉えるには様々な分野研究方法を学ぶ必要がある。学際的に応用できるよう、様々な角度から学習を行う。 |
担当教員:前村 公彦, 川村 卓, 大山 圭悟, 増地 克之, 吹田 真士, 渡邉 仁, 中村 剛, 山田 永子, 角川 隆明 |
研究のビジュアルデザイン |
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研究発表に必要なビジュアルデザインの基本的な知識や技術を、演習課題の制作を通して学ぶ。 |
担当教員:田中 佐代子, 小林 麻己人 |
大学を開くデザインプロデュースA |
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多様な学生のチームが地域や大学の協働者とともにアート・デザインの手法を用いた地域貢献・大学貢献を実践的に行う。 |
担当教員:菅野 圭祐, 山田 協太, 原 忠信, 藤田 直子, MCLEOD Roderick, 岩田 祐佳梨 |
大学を開くデザインプロデュースB |
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多様な学生のチームが地域や大学の協働者とともにアート・デザインの手法を用いた地域貢献・大学貢献を実践的に行う。 |
担当教員:菅野 圭祐, 山田 協太, 原 忠信, 藤田 直子, MCLEOD Roderick, 岩田 祐佳梨 |
大学を開くデザインプロデュースC |
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多様な学生のチームが地域や大学の協働者とともにアート・デザインの手法を用いた地域貢献・大学貢献を実践的に行う。 |
担当教員:菅野 圭祐, 山田 協太, 原 忠信, 藤田 直子, MCLEOD Roderick, 岩田 祐佳梨 |
世界遺産を科学する |
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本講義では、世界遺産(文化遺産・自然遺産)に関する学術的調査・研究の進展や現状と課題、そして保護・利用・活用等における実務的な諸課題・解決方法を、人文社会科学(芸術学・地理学・保存科学)・自然科学(生態学・保存科学)・工学(建築学・建築保存学・造園学)等の観点から多角的・学際的に考究する。 |
担当教員:下田 一太, 池田 真利子, 黒田 乃生, 飯田 義彦, 伊藤 弘, 上北 恭史, 松井 敏也, 八木 春生, 吉田 正人, 肥後 時尚, 三ツ井 聡美 |
芸術制作の舞台裏 |
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本年度は開講せず(西暦偶数年度開講) |
こころの神経科学 |
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「こころ」を理解するための神経科学的研究の手法と成果について学習し、社会への応用の可能性を考える。専門学問領域の修得を深めるために、分野横断的融合型研究の視点を活用する豊かな発想を養う。 分子から精神までを網羅するニューロサイエンスの基礎を学ぶことにより、こころの理解に向けての分野横断的視点や考え方を学ぶことができる。 |
担当教員:三盃 亜美, 高橋 阿貴, 綾部 早穂, 山田 一夫, 岩木 直, 國松 淳, 阿部 高志, 佐々木 哲也 |
神経科学先端セミナー1 |
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遺伝子、分子、細胞、組織、生理、システム、数理、行動、認知、応用、支援など、ニューロサイエンスの各領域の先端的研究について、担当教員が毎回ゲストとして招く研究者によるセミナー講演を通して学ぶ。最新の研究手法や理論についての知識を深めるとともに、講師とのインフォーマルディスカッションを通して、生命科学、行動科学、情報科学、社会科学を架橋するニューロサイエンスの醍醐味、面白さを学び、ヒトのこころの理解を目指す人間科学の研究者としての視野を広げる。 |
担当教員:高橋 阿貴, 櫻井 武, 坂口 昌徳, 武井 陽介, 山田 一夫, 山中 克夫 |
医科学セミナーI (ブレインサイエンス) |
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分子神経生物学からシステム脳科学および臨床医学にわたる様々な神経科学の分野で活躍する第一線の研究者が行う最新のトピックスに関する講義に参加し、研究の最前線を知るとともに、神経科学の最新の研究成果について、自分自身の研究分野との関連で議論する。 トピック:脳、神経、病気、精神、パーキンソン病、自閉症、統合失調症、ロボットスーツHAL |
担当教員:平野 有沙 |
社会医学概論 |
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人びとの健康に寄与する要因が多岐にわたること、人びとの健康を増進するには学際的な取り組みが欠かせないことを理解するとともに、社会医学の今日的課題をさまざまな観点から論じることができるようになることを目標とする。 |
担当教員:市川 政雄, 近藤 正英, 五所 正彦, 田宮 菜奈子, 我妻 ゆき子, 笹原 信一朗, 森田 展彰, 大谷 保和, 菅野 幸子, Togoobaatar Ganchimeg, 福重 瑞穂, 堀 愛, 岩上 将夫, 高橋 晶, 橋爪 祐美, 吉田 都美, 高橋 司 |
医学物理学のすゝめ |
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医学物理学とは、高精度放射線治療を支える物理学、工学、放射線技術学等を複合した学問であり、その内容は多岐にわたる。本講義では、医学物理学を学ぶ上で必須となる基礎的知識の習得を目指し、様々なテーマを取り上げ解説する。 |
担当教員:磯辺 智範, 熊田 博明, 森 祐太郎, 榮 武二 |
TED MED: Scientific English |
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The ability to communicate clearly about your research to a global audience is a vital skill for the modern scientist. In this course, students will study scientific English through the medium of TED talks on medical-related topics. This online, on-demand course will provide students with materials to improve their scientific English understanding, scientific presentation and communication skills, and creative thinking, while learning about exciting topics in science and medicine. |
担当教員:メイヤーズ トーマス デイヴィッド |
“巨人の肩に立つ” — 生命医科学の歴史と未来 — |
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生命医科学における様々な研究トピックを、鍵となる発見・発明から目指す未来まで、分野外の人にも分かりやすくオンデマンド形式で概説する。今年度のトピックは、ウイルスとワクチン・パンデミック、抗生物質・薬剤耐性菌・微生物叢、iPS細胞・エピゲノム、免疫学、遺伝子改変・モデル動物、がん・血液学、概日時計・睡眠医学、ビッグデータ解析・機械学習、ケミカルバイオロジー・インシリコ創薬、老化と死・健康寿命、である。 |
担当教員:小林 麻己人, 川口 敦史, 森川 一也, 西村 健, 渋谷 和子, 水野 聖哉, 坂田(柳元) 麻実子, 平野 有沙, 尾崎 遼, 広川 貴次 |
医学概論 |
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「医学概論」講義は、さまざまな臨床分野で活躍する経験豊かな医学部の教授陣が、その知識と見識紹介し、学生は臨床医学各分野の最近情報を包括的に学ぶことができる。医学の分野でキャリアを積みたいと考えている方にも、単に理解を深めたいと考えている方にも、このレクチャーシリーズは学生にとって最適な機会となる。 |
担当教員:斉木 臣二, 國府田 正雄, 榎本 剛史, 丸島 愛樹, 森島 祐子, 乃村 俊史, 松本 功, 岡田 浩介, 中島 崇仁, 許 東洙 |
研究マネジメント基礎 |
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目標:研究開発を中心とした各種プロジェクトの推進に必要な様々な基礎専門知識とスキルの基礎を習得する。自分自身の修士論文研究の研究計画の立案、マイルストーンの設定ができる。また、研究推進のためのマネジメントができる。 |
担当教員:橋本 幸一 |
看護科学研究概論 |
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さまざまなライフステージおよび状況に応じた現代的な健康課題とヘルスプロモーションの理論と実践方法に関する最新の研究動向について理解する。疾病予防、病気や障害がある人やその家族に対する健康の維持増進、QOLの向上のための現代的な課題を論じることができる。 |
担当教員:菅谷 智一, 水野 道代, 岡山 久代, 柴山 大賀, 落合 亮太, 涌水 理恵, 安梅 勅江, 目 麻里子, Togoobaatar Ganchimeg |
原子力安全管理のすゝめ |
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原子力を安全に利用するためには、原子炉の構造に関わる原子核物理学、実運用に関わる遮蔽計算、放射線計測、法規制、有事に備える原子力災害対策指針、原子力災害医療、災害後のリスクコミュニケーションを複合した知識が必要であり、その内容は多岐にわたる。本講義では、原子力の安全利用に必須となる基礎的知識の習得を目指し、原子力規制に関連するテーマを取り上げ解説する。 |
担当教員:磯辺 智範, 櫻井 英幸, 熊田 博明, 森 祐太郎, 榮 武二 |
リハビリテーション方法論基礎I |
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研究法の基礎として、研究デザイン、学術論文の要件、臨床研究の倫理、調査法、観察法、面接法、文献研究法、検査法等について概説する。 |
担当教員:リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)M1担任, リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)担当教員 |
スポーツ・ヘルスプロモーション方法論 |
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スポーツヘルスプロモーションおよびスポーツウエルネスマネジメントの修士論文・特定課題研究報告書の作成のために必要な基礎的な方法論について概説する。各自の研究計画の実現に向けて、研究デザインと科学的方法の客観性を担保する方法基礎論を理解する。具体的には、文献や資料のオンライン検索の方法、論文作成法、基礎的な研究・分析手法について学ぶ。さらに、研究活動を行う際に守るべき倫理観や規範について概説し、研究倫理の遵守の重要性への理解を深める。 |
担当教員:山口 香, 安藤 梢, 辻 大士, 柴田 愛 |
⽣涯発達とカウンセリング |
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⽣涯発達やカウンセリングに関する3つの領域(家族・福祉, 学校・教育, 産業・社会)について, カウンセリング学位プログラム担当教員がオムニバス形式で講義を⾏う。 |
担当教員:カウンセリング学位プログラム(博士前期課程)_担当教員 |
スポーツウエルネス学方法論 |
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スポーツヘルスプロモーションおよびスポーツウエルネスマネジメントの修士論文・特定課題研究報告書の作成のために必要な基礎的な方法論について概説する。各自の研究計画の実現に向けて、研究デザインと科学的方法の客観性を担保する方法基礎論を理解する。具体的には、文献や資料のオンライン検索の方法、論文作成法、基礎的な研究・分析手法について学ぶ。さらに、研究活動を行う際に守るべき倫理観や規範について概説し、研究倫理の遵守の重要性への理解を深める。 |
担当教員:山口 香, 柴田 愛, 辻 大士, 安藤 梢 |
音響メディア情報 |
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社会における音の課題(音声コミュニケーション、音環境、聴取と認知など)について学び、音楽やメディアアートといった応用的な事例の検討を通じて、実社会におけるコミュニケーションのユニバーサルデザインを考える。 |
担当教員:寺澤 洋子, 善甫 啓一, 内山 俊朗, 松原 正樹 |
情報アクセス |
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大量の情報へのアクセスは、ビッグデータ時代の鍵となる技術であり、その重要性は益々増大するばかりである。本講義では、情報アクセスの中心的な技術である情報検索、情報管理・統合技術、自然言語処理について、最先端の技術動向を交えながら説明する。これらの領域における最先端の話題として、WWWを舞台としたコレクティブインテリジェンスや共創知、クラウドソーシング、ソーシャルメディアにおける情報統合についても解説し、情報アクセス技術のこれまでとこれからの研究や社会応用の展望について理解を深める。 |
担当教員:関 洋平, 森嶋 厚行 |
情報学研究の最前線 |
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筑波大学における最先端の情報学研究動向について学び、その意義と重要性を考える。 |
担当教員:山本 修平, 池内 淳, 宇陀 則彦, 加藤 誠, 鈴木 佳苗, 鈴木 伸崇, バールィシェフ エドワルド, 三河 正彦, 森田 ひろみ, 若林 啓 |
レギュラトリーサイエンス |
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レギュラトリーサイエンスは、科学技術基本計画において、「科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づき的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会とも調査の上で最も望ましい姿に調整するための科学」と定義されている。本講義においては、日本およびヨーロッパにおいて、レギュラトリーサイエンスが、医薬品および医療機器の有効性、安全性、質の保証において果たす重要な役割について、概説する。 |
担当教員:Fontes Cecil Le Gal, Rage Andrieu Virginie, 須藤 勝美, Ferdousi Farhana |
大学院共通科目
「大学院共通科目」は、大学院生の高度な質と能力を保証し、個人の総合的な能力を向上させること、すなわち豊かな「人間力」を育成することを目的として、2008年に開設されました。現在では、6つの科目群(生命・環境・研究倫理、情報伝達力・コミュニケーション力養成、国際性養成、キャリアマネジメント、知的基盤形成、身心基盤形成)に分類された約70の科目が提供されています。これらの科目には、学術院を横断して学べる多彩な内容が含まれています。例えば、優れた研究者や第一線で活躍する企業のトップリーダーによる講義「JAPICアドバンストディスカッションコースⅠ— 多極化する世界とこれからの日本」、自身の研究成果を分かりやすく伝える力を育てる養う「異分野コミュニケーションのためのプレゼンテーションバトル」、健やかな身体、豊かな心、逞しい精神を身に付けることを目的とした「大学院体育Ia」や「コミュニケーションアート&デザインA」 などが開講されています。授業形式も多様で、大学院生は自身のニーズに応じて適切な科目を選択できます。「大学院共通科目」は、主として汎用コンピテンスの修得を支援する役割を担っています。これらの科目群の履修を通じて、大学院生が「専門力」と「人間力」を磨き、地球社会の発展に貢献できる基盤を築くことが期待されています。下記の「大学院共通科目パンフレット」には、具体的な科目が掲載されています。