人間を取り巻く様々な地球規模的課題を学際的・包括的に探究し研究する当学術院に共通して、以下の評価項目すべてが満たされていると認められる者を合格とする。
修士課程、博士前期課程
〈学位論文に係る評価の基準〉
1. 研究テーマの意義:人間の心身及び諸活動に関わる喫緊の課題に対して、それを解決することが学術的意味をもち、かつ、社会貢献に繋がる意義を有すると認められるか。
2. 先行研究の理解:研究テーマと関連する既存の理論と研究の客観的評価をもとに、自身の研究が如何なる理論的貢献を付加し得るのか、また、新たな知識の創造・構築とその活用が如何なる実際的意義を果たし得るかについて議論されているか。
3. 研究方法の理解と妥当性:研究テーマを探求するための方法(論証、実験や調査等の設計とデータの解析等)を理解し、それを使いこなすスキルを修得したと評価し得るか。
4. 研究結果の提示と解釈の妥当性:研究結果を学術的に提示するスキル、及びそれを演繹的ないし帰納的に解釈する思考力を備えていると評価し得るか。
5. 研究総括:自身の研究の新規性ならびに限界を客観的に評価した上で、社会に貢献し得る提言を行えるか、あるいは将来の研究に向けて意義のある議論を展開できているか。
6. 論文の形式:論文に用いられた文章表現の的確さ、図表・文献の提示や引用、及び文献リストの作成が学術論文として相応しい水準に達しているか。
〈最終試験に係る基準〉
1. 研究課題設定と研究計画を遂行するための基礎的な知識と能力を有しているか。
2. 主たる分野における専門知識と能力を有しているか。
3. 高度専門職業人に相応しい倫理観と倫理的知識を有しているか。
博士後期課程、医学を履修する課程、3年制博士課程
〈学位論文に係る評価の基準〉
1. 研究テーマの意義:人間の心身及び諸活動に関わる地球規模的課題に対して、それを解決することが新たな学術的意味をもち、かつ、共生社会の構築に十分な意義を有すると認められるか。
2. 先行研究の理解: 研究テーマと関連する既存の理論と研究のより精緻で厳密な客観的評価をもとに、自身の研究が如何なる理論的貢献を付加し得るのか、また、新たな知識の創造・構築とその活用が如何なる実際的意義を果たし得るかについて深く議論されているか。
3. 研究方法の理解と妥当性:研究テーマを探求するための先端的な方法(論証、実験や調査等の設計とデータの解析等)を深く理解し、それを使いこなすスキルを十分に修得したと評価し得るか。
4. 研究結果の提示と解釈の妥当性:研究結果を学術的に提示するに十分なスキル、及びそれを演繹的ないし帰納的にかかわらず異分野融合的に解釈できる思考力を十分に備えていると評価し得るか。
5. 研究総括:自身の研究の限界を客観的に評価した上で、今後の共生社会の構築に貢献し得る提言を行えているか、また、将来の研究に向けて意義のある議論が十分展開できているか。
6. オリジナリティ:既存の研究と比して、学際・包括的で異分野融合的に十分に付加された新規性のあるリサーチに相応しいと評価し得るか。
7. 論文の形式:論文に用いられた文章表現の的確さ、図表・文献の提示や引用、及び文献リストの作成が博士論文として相応しい水準に十分に達しているか。
〈最終試験に係る基準〉
1. 人間を取り巻く様々な地球規模的課題から先端的な研究課題を抉出し、自立して研究計画が遂行できたか。
2. 人間研究に相応しい高度な専門知識と能力を有しているか。
3. 高度職業人及び研究者に相応しい高度な倫理観と倫理的知識を有しているか。
各学位プログラムもおいても個別に学位論文に係る評価の基準を設けています。詳細については、「筑波大学大学院スタンダード」にてご確認ください。