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コンピテンスと達成度評価

大学院を修了すると、専門性の高い知識や技能を習得できます。しかし、成績表だけでは、具体的にどのような知識や能力を身につけたのかを十分に示すことができません。そこで筑波大学では、修了時までに学生が習得すべき知識や技能を「コンピテンス」として設定し、その習得度を測る手段を「達成度評価」と定めています。学位を取得するためには、必要な「コンピテンス」を習得したことを「達成度評価」で証明する必要があります。学位は、こうした知識や技能を身につけたことを証明するものにもなります。

専門コンピテンスと汎用コンピテンス

コンピテンスには、「専門コンピテンス」と「汎用コンピテンス」の2種類があります。「専門コンピテンス」は、各学位プログラムにおいて設定された高度な専門性知識や技能を指します。一方、「汎用コンピテンス」は、特定の専門分野にとらわれず、さまざまな状況や分野で活用できる知識や技能を指します。以下の表に示すように、修士課程と博士課程では「汎用コンピテンス」の内容が異なります。博士課程では、リーダーとして求められるより高度な能力を身につけることができるようになっています。「専門コンピテンス」の詳細については、各学位プログラムのホームページをご覧下さい。

人間総合科学学術院コンピテンス

人間総合科学学術院では、各学位プログラムが設定するコンピテンスとは別に、「人間総合科学学術院コンピテンス」を定めています。このコンピテンスは、「研究力」「専門知識」「倫理観」の3つの観点における知識と技能の習得を求めるものです。これらを身につけることで、人間に関する幅広い知識を備え、異分野が融合する先端的な研究を主体的に計画・実行できる人材へと成長できます。

カリキュラム・マップと達成度評価の実施手順

「カリキュラム・マップ」は、各授業科目を履修することで獲得できるコンピテンスを一覧にまとめたものです。人間総合科学学術院および各学位プログラムでは、それぞれの授業科目毎に該当するコンピテンスと単位数を示した「カリキュラムマップ」を作成しています。詳細は、下記の大学院スタンダードのホームページで「カリキュラム・マップ」をクリックすると確認できます。

また、設定されたコンピテンスの達成状況を確認するため、学生の自己評価に基づく「達成度評価」を毎年実施しています。まず、学生がカリキュラム・マップを参照し、「達成度評価シート」に記入して自身の達成状況を確認します。その後、指導教員との面談を通じて履修状況や評価を確認します。面談の回数や実施方法は学位プログラムごとに異なりますが、1年に1回以上、修了までに2回以上実施することが定められています。

人間総合科学学術院に共通する「学位論文」の評価と基準については次のページをご確認ください。

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