他分野との協力・融合を図り
人々の健康課題を解決する力を養う
少子高齢化が急速に進む我が国では、人々の生活や健康に関する問題が山積し、さらに、地球規模の疾病の拡大や経済・社会の国際化に伴い、さまざまな場面でグローバルな視点が求められています。このため、大学や大学院の研究・教育においても、それぞれの専門領域を越えて協力・融合する学際的取り組みが必須です。人間総合科学学術院では、学際性が高い4領域の学位プログラムを設け、「ヒューマン・ケア科学」では疾病の予防や保健福祉、ケアの研究・教育を推進できる能力を、「パブリックヘルス」では行政や地域、学校などにおける公衆衛生の課題解決を図れる能力を養成しています。また、「ニューロサイエンス」では脳の構造や機能に加え、病気の診断・治療法など多様な分野に及ぶ知識と英語力を、「スポーツ医学」においてはスポーツ競技者の能力向上や、人々の健康の維持・増進、疾病の予防・改善のための研究能力を養っています。

市川政雄 副学術院長(学際関連)
ヒューマン・ケア科学学位プログラム/
Doctoral Program in Human Care Science

少子高齢化、疾病の種類や罹患者数の変化などに伴い、「治療から予防へ」「医療から保健福祉へ」「キュアからケアへ」という潮流が生まれています。これに対応し、教育学、心理学、体育学、保健学、医学、看護学など人間に関わる多様な領域を融合させ、人々の抱える課題を解明する知識と研究能力、ケアと支援の方法、これらを指導する高度専門的知識と技術を身につけた大学教員、研究者、高度専門職業人、教育者を養成します。
ニューロサイエンス学位プログラム/
Master’s Program in Neuroscience

ニューロサイエンスは、脳の構造や機能を理解するだけでなく、病気の診断・治療法の開発など多様な分野を統合して研究を進めるものです。高度の研究力・語学力・コミュニケーション能力を備え、世界に通用するニューロサイエンスのエキスパートの養成を目指し、英語の読解力・発表力・ディベート力を養うとともに、神経科学の4領域(分子・細胞神経、システム神経、行動・認知神経、障害・臨床・支援神経)の基礎知識を習得します。